•  ツアー付帯の保険 「旅行特別補償規程」 とは

○ 旅行特別補償規程とは
みなさん、企画旅行(募集型・手配型)、いわゆるパッケージツアーに自動付帯している保険をご存知でしょうか。

旅行特別補償とは、「旅行者が企画旅行参加中、急激かつ偶然な外来の事故によって障害・損害を被った場合に、旅行会社が支払う保険」のことです。

これは標準旅行業約款の「特別補償規程」に定められており、旅行会社の責任の有無に関わらずに補償されます。
消費者保護を考えて制定され、外国の旅行業界でも事例が少ないと言われています。


○ 補償の範囲
任意で加入する海外旅行傷害保険は、出発前に加入すれば自宅から空港までも補償の対象となりますが、この旅行特別補償の保険では、ツアー開始時点からが補償の対象となります。

また、旅行業者が一切の旅行サービスを提供しない日(日程表に「無手配日」と明記してある日)は、企画旅行参加中とはせず、特別補償の対象外です。
無手配日は、一般的なツアーでの自由行動日とは意味が違います。旅行会社で宿泊の手配をしてもらっている時は、宿泊機関手配のサービスを受けているという理由からです。

さらに、疾病(病気)に対する補償がないのが特徴で、補償の範囲も上記で記述した通りの制約があります。
したがって、この保険だけでは不十分と言えます。この旅行特別補償が浸透していないのもうなずけますが、知っていて損はないと思います。


○ 補償内容と支払い金額
補償の種類 支払い金額
死亡補償 2,500 万円
後遺障害補償 後遺障害の程度により、
死亡補償金の 3%~100%
入院見舞 入院期間により、
・180日以上:     40万円
・90日以上180日未満:20万円
・7日以上90日未満:  10万円
・7日未満:        4万円
通院見舞 通院期間により、
・90日以上:      10万円
・7日以上90日未満 :   5万円
・3日以上7日未満:    2万円
携行品損害補償
(盗難・破損)
1名あたり15万円が限度額で、
3,000円以下は支払われない


○ 補償金が支払われない、主な事柄
・病気(内科的疾病)
旅行特別補償規程では、疾病に対する補償はされません。
また、頚部症候群(ムチウチ)や他覚症状のない腰痛も、補償の対象となっていません。

・故意、自殺行為、犯罪行為
旅行者や死亡補償金を受け取る者による故意や、自殺・犯罪・闘争行為に対しては支払われません。

・妊娠、出産、早産、流産
上記に起因する傷害に対しては、補償されません。

・企画旅行の日程に含まれていない、危険を伴う行為
山岳登山・ボブスレーなど危険な運動や、車やバイクでのレースなどは補償の対象外です。

・携行品の場合
携行品の自然の消耗・きず、置き忘れや紛失の場合は、補償されません。
現金類・クレジットカード・航空券・パスポートは補償の対象外です。
また、眼鏡やコンタクトレンズなど所有者固有のものも、補償の対象外です。